辰巳年の守り本尊「普賢菩薩」とは?その意味とご利益を徹底解説

辰巳年の守り本尊「普賢菩薩」とは?その意味とご利益を徹底解説

「普賢菩薩って一体何の仏様だろう?」「守り本尊とは何だろう?干支との関係は何?」そんな疑問をもったことはありませんか?この記事では、守り本尊の意味や干支との関係、そして今年の干支である巳年の守り本尊である普賢菩薩のご利益について、分かりやすく説明しています。

この記事では、以下の3つのポイントを解説します。

  • 守り本尊とは?干支との関係
  • 巳年の守り本尊・普賢菩薩とはどのような神様か
  • 普賢菩薩が授けてくれるご利益とその効能

記事を読み終えると、守り本尊や普賢菩薩について知識が深まり、寺院めぐりや御朱印集めがさらに楽しくなるでしょう。

 

1.守り本尊とはどういう意味?干支との関係も解説

守り本尊とは、生まれ年の干支に応じて決まる守護仏のことです。全部で8体の本尊が存在し、私たちの身を守ってくれる存在として昔から信仰の対象とされてきました。「守り本尊」という言葉は、仏教の信仰の中で重要な役割を果たしています。

守り本尊の特徴は下記の通りです。

  1. 生まれてから死ぬまで守ってくれる仏様です。
  2. 厄除けや開運の守護仏として古くから信仰されています。守り本尊を祀ることで、心の平穏を得る人も多いとされています。
  3. 仏像や仏画などで表現され、御真言(マントラ)を唱えることで諸願成就や御利益があるとされています。「守り本尊」が信仰される背景には、人々の安心を求める願いが込められています。

ご自身の守り本尊がどの仏様か気になる方も多いと思います。以下に各干支の守り本尊と特有のご利益についてまとめました。ご自身の守り本尊に祈ることで、守り本尊の御利益を得られるとも考えられています。ぜひ寺院をめぐる際の参考にもしてみてください。ご自身の守り本尊以外の守り本尊の意味も知ることでより寺院への参拝が充実したものになるでしょう。


干支

守り本尊(読み方)      

ご利益

千手観音菩薩

(せんじゅかんのんぼさつ)

開運・諸願成就

丑・寅

虚空蔵菩薩

(こくうぞうぼさつ)

記憶力増進・商売繫盛

文殊菩薩(もんじゅぼさつ)

智慧明瞭・学業成就

辰・巳

普賢菩薩(ふげんぼさつ)

息災延命・女性守護・幸福増益

勢至菩薩(せいしぼさつ)

智慧明瞭・家内安全・除災招福

未・申

大日如来(だいにちにょらい)

家運上昇・厄除け・安産・転嫁招福

不動明王(ふどうみょうおう)

除災招福・悪因消滅・必勝祈願

戌・亥

阿弥陀如来(あみだにょらい)

延命長寿・極楽往生・現世の利益




2.巳年の守り本尊「普賢菩薩」はどんな仏様?ご利益や象、女人救済について

 

2-1.普賢菩薩とは

ここからは今年の干支である巳年の守り本尊、普賢菩薩について解説していきます。普賢菩薩とは、巳年そして辰年の守り本尊です。普賢菩薩は大乗仏教における重要な菩薩の一尊です。文殊菩薩と共にお釈迦さまの脇侍として祀られることが多く、釈迦三尊の一つとして知られています。文殊菩薩が「智慧」を表すことに対して普賢菩薩は「慈悲」を表します。

 

2-2.普賢菩薩のご利益とは

では、普賢菩薩のご利益・効能は何なのか見ていきましょう。普賢菩薩は、身体的な健康や延命にご利益があると言われています。普賢菩薩の慈悲の力は、病気から守るだけでなく、日常生活におけるストレスや不安を軽減する効果もあると信じられています。普賢菩薩に祈ることで、心身の健康を維持し、より良い生活を送ることができると考えています。

また、普賢菩薩は、経済的な繁栄や家庭の平和をもたらすと信じられています。普賢菩薩の教えに従うことで、家庭内の調和を保ち、経済的な安定を得ることができるとされています。

 

2-3.普賢菩薩と女人救済の関係性

普賢菩薩は『女人救済』の菩薩としても知られています。『女人救済』という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?普賢菩薩は『法華経』において、女性も悟りに至ることができると説いたことで、特に女性からの信仰を集める存在となりました。この教えは、平安時代以降、女性の精神的な成長を促し、女性たちが仏道に進む道を開く重要な役割を果たしました。普賢菩薩の慈悲深い教えは、女性たちにとって希望の象徴となり、彼女たちの信仰の対象としての地位を確立したという背景があります。

 

2-4.普賢菩薩はなぜ象に乗っていることが多いの?

普賢菩薩は白象に乗っている姿が描かれることが多いですが、なぜだろうと疑問に思ったことはありませんか?普賢菩薩が白象に乗る理由は、「悟りの象徴」とされる白象に由来します。お釈迦様の母・マーヤ夫人が、小さな白象が体内に入る夢を見てお釈迦様を宿したという伝説があるのです。普賢菩薩は法華経にも6本の白牙の象に乗って姿を現すと説かれており、普賢菩薩の白象は、単なる乗り物ではなく、菩薩の特質や役割を象徴的に表現する重要な要素となっています。

 

3.普賢菩薩とつながりをもつには?普賢菩薩の御朱印についてもご紹介


ここまで巳年の守り本尊である普賢菩薩について解説してきました。普賢菩薩については分かったけれどつながりをもつために具体的にどうすればいいのか分からないという方もいるかと思います。また、普賢菩薩を祀っている寺院が家から遠くてなかなか参拝することができないというお悩みがあるかもしれません。ここでは、普賢菩薩の御朱印についてご紹介します。

普賢菩薩がご本尊である埼玉県秩父市の常楽寺では、普賢菩薩の御朱印を郵送でもお送りしています。体調の都合や遠方に住んでいて参拝が難しい方にも、普賢菩薩のご利益を感じていただけるよう、常楽寺では1枚1枚心を込めて御朱印を書いています。季節ごとに変わる美しい絵柄に加え、金文字で願いごとを入れるのが特徴です。また、普賢菩薩の文字とともに、梵字「アン」の印も押されており、特別感のある御朱印となっています。

常楽寺の今月の特別御朱印

 

4.まとめ

この記事を通じて、巳年の守り本尊である普賢菩薩とはどんな存在か、そのご利益や象徴の意味を知ることができたと思います。また、普賢菩薩とつながりを持つ方法として御朱印があることをお伝えしました。御朱印を受けることで、遠方でも普賢菩薩の慈悲を感じることができます。忙しい日々の中で、心静かに祈る時間を持つことは、とても大切になるでしょう。この機会に普賢菩薩の御朱印を手にとり、そのご縁を深めてみてはいかがでしょうか。

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